棚田の再生・保全に取り組む薄根地区ふるさと創生推進協議会(山口耕会長)は25日、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に今春認定された石墨棚田(石墨町)で、県内外の棚田オーナーによる稲刈り体験を開きました。
20家族計76人が参加。階段状に並ぶ田んぼで、同会スタッフから鎌を使った手刈りの仕方や束ね方を教わり、はさがけまでを体験しました。
前橋市の安井千夏さん(小3)は「初めての稲刈りは大変だけど楽しい」と作業し、今春の田植え体験を振り返ると「ヘドロの中にカニやカエルがいてビックリした。良い経験ができてうれしい」と笑顔でした。
石墨棚田は8月、棚田地域振興法に基づく地域指定も受けました。山口会長は「5年前は放棄地で地域の協力のもと、少しずつ整備していった。ようやくスタートラインに立てた思い」と話しました。棚田や地域資源を生かした地域おこしの一環として、同会はホタル鑑賞会やみそづくり体験なども行っています。(広報)